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 ステークホルダーダイアログ|CSRコンサルティングならクレアン

これからの社会の変化とCSR

野村氏:今日は、これからの社会はどうなっていくのか、その中で各セクターの果たすべき役割は何か、特に企業におけるCSRとはどうあるべきかを議論した後で、持続可能な社会の実現のために、クレアンに期待することについて話していきたいと思います。

これからの社会はどうなっていくか

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水口氏:今後の社会の行く末について私は悲観的に捉えています。中国やインドが経済発展をしていますが、私の印象では中国はアメリカ的な考え方と親和性があって、市場原理主義が入りやすい国なのではないかと感じているからです。そういう意味でこのまま行くと少し怖いな、と感じています。

辰巳氏:私は日常の暮らしという視点から社会を見ていますが、生きるために必要な衣食住が今後も本当に持続可能なのか想像がつきません。中でも一番気懸かりなのが食。日本は食の海外依存度が非常に高い国ですし……。そう考えると、世界の安定が大切になり、長期的に見れば、持続可能性と平和はイコールではないかと思えます。

水口氏:これからの社会は、やはり企業が中心で、社会を良くするか悪くするかの鍵は企業が握っていると思います。もう1つの鍵はお金。目先の利益だけではなく、社会のことも考えて行動できるような資金の流れをつくっていけるか、そしてその期待に応えられるような金融機関の存在が重要になってくると思います。

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豊田氏:資金の流れを決める責任は基本的に投資家にあります。私たち証券会社の主な役割は仲介ですが、その制約の中でどれだけそういう資金の流れをつくれるか。資金は水が高いところから低いところへ流れるように、より儲かりそうなところに流れていくもの。金銭的でなく社会的なリターンへ資金が向かうかどうかについては今のところ不透明です。

水口氏:個人投資家が儲かるところにお金を出すのは仕方がない。ただ、大きなお金を預かっている、例えば年金などのお金は規制されるべきではないかと思っています。つまり環境や社会のことも考えて投資するように。それは大きなお金を動かす人の社会的な義務ではないでしょうか。

豊田氏:私もそのとおりだと思います。たとえばこんな例もあります。「自分の加盟している年金はSRIをやるべきか」というアンケートをすると、「そうするべき」と賛成する人が大半なのです。

水口氏:国連の責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)に署名している世界の年金資金の総額は今13兆ドルにもなっている。結構大きなお金が署名をしているわけです。資金を野放しにしておくと危ない、ということを世界が理解し始めた証拠ではないかと思っています。

中村氏:世界的にはそうかもしれませんが、日本の企業年金の方の話をいろいろなところで聞くとがっかりします。そこには、資金の流れを変えて行こうという発想はほとんどないんですね。少なくとも日本の現状においてはそれが現実なのではないでしょうか。