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 ステークホルダー・ダイアログ2008|CSRコンサルティングならクレアン

クレアンに期待すること

常に進化しなければいけない

野村氏:今までの議論を受けて、ではクレアンが企業に対して、社会に対して、どういうサービスを提供していくべきか。またその際、どういった視点を大切にすべきか、という話に移りたいと思います。

中村氏:CSRが進んでいると言われている企業でも、CSRの推進部署だけがCSR活動をやっているようなケースがあります。本来は全社員がCSRを考えて、一つひとつの企業活動にCSRの観点を入れていくことが必要なのにです。どうすれば全社を巻き込み、意識の浸透を図れるのか、クレアンにはそういった提案、アドバイスの提供をお願いしたいと思います。

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豊田氏:そうですね。どうしたら企業が本腰を入れ、組織として動けるようになっていけるのか。サステナビリティの軸をどう設定して、それをどう企業活動に反映させていくのか。そこへの支援をしていただきたいと思います。ただしそれをする際に、企業の10歩先を示してはいけません。この企業は何を本気でやりたいのか。どこまでできるのか、そこをきちんと見極めて、1歩先か2歩先を示す。そこへ誘導してもらいたいと思っています。

辰巳氏:企業が頑張っているのは分かるのですが、私はまだまだ消費者が取り残されている気がしています。消費者が取り残されないようなやり方をクレアンとしてサポートしていただきたい。私は10歩先ぐらいを見ていてほしいと思いますよ。やはり遠いところを見て1歩1歩というのが大事だと思います。

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中村氏:クレアンのクライアントはグローバルに企業活動を展開している企業が多いと思いますので、日本の中だけで通用するCSRではなく世界で通用するためのCSR、世界の各地域で何をしなければいけないかに対する的確なアドバイスをいただきたい。そのためには、海外のいろいろな組織と連携したり、社員を外に出したりするなど、もう少し投資をしてほしい。グローバル企業としてのCSRが求められてくる中で、そういうコンサルティングができる準備を今から始めていただきたいと思います。あとは、業界ごとのCSRを推し進める働きかけ。1つの会社でできるCSRなんて言ってみればたかが知れてるんですね。電子業界ではJEITAさんがサプライチェーンの行動指針を出していますがあのような取り組みが今後は必要だと思うのです。同一業界内での差別化のためのCSRはもうやめて、業界が抱えるマテリアルなCSR課題に業界全体としての取り組みにつながるような提言をお願いしたいと思っています。

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野村氏:CSRに関する経営コンサルティングは、今のままのクレアンには無理ではないかと思っています。われわれが最初にお世話になった4〜5年前というのは、皆さんの持っている情報とかネットワークを企業は持っていなくて、その価値がかなり高かったと思うんです。ただ、今のクレアンの価値が世間と比べてどうなのか。クライアントのCSR担当者が持っていない良質な情報やネットワークを持っているのか? きちんと認識する必要があると思います。また、これまでのレポーティングの実績から、CSRマネジメントの手法に関してはいろいろな知見があると思うので、それらをもっと標準化し、安く、簡単にできるかたちにして、企業に提供していってもらいたいと思います。

水口氏:私の疑問はクレアンにとっての顧客とは誰なのかということです。お金を支払うのは確かに企業だとは思いますが……。でもクレアンのミッションは「サステナブルな社会をつくること」ですよね? 本当の意味でのクレアンの顧客は「未来社会の住人」なのではないですか? だったらやはりそこを原点に考えるべきではないでしょうか。たとえばCSR報告書を読んでいる人たちがどう感じているかという調査はされているのでしょうか。

辰巳氏:消費者のニーズをきちんと聞いて、ということですよね。

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水口氏:クレアンは、サステナビリティレポートをつくることを含め企業を支援する。そうすることでサステナブルな社会をつくることがミッションだと言っている。そうだとするとたとえばCSR報告書とかサステナビリティレポートができたことで、本当にサステナブルな社会に近づいているのか、それを検証しなければいけないのではないでしょうか? また単にレポートをつくるというのではなく、どんなレポートをめざすのか、そしてそれがどういうプロセスでつくられるのかが大事なはず。CSRレポートをつくるプロセス自体がその会社のいわば変革のプロセスとなるからです。だからCSRレポートの出来上がりがきれいなことよりも、どういうプロセスでつくるのか、そこをもっと頑張ってもらいたい思っています。

辰巳氏:あとは、私たち消費者が商品を購入する場面で、あの企業がつくっているから大丈夫といって選択できるように、企業のこともきちんと評価できることにつながるようなレポートづくりであるとか、コンサルティングをやっていっていただきたいと思っています。

中村氏:世の中を見れば、一般の市民とか、中小企業といったセクターのCSRに対する理解がまだまだ足りていないと思うのです。だからそういうところを啓発する事業というのを少し真面目に考えていただきたい。たとえば、商社というのは中小企業の集まりみたいなもので、当社も600社あまりのグループ会社を持ちながら連結経営をやっていて、グループマネジメントというのを本当にどうしようかといつも悩んでいる。数人しかいないような会社も含めて連結であって、グループ全体でCSRを推進する必要があります。そのようなことから、当社のニーズでもあるのですが、一般の中小企業でも使えるようなものを用意していただいて、それを広めていくといったようなことを考えてほしい。そうすると、世の中のCSR意識がぐっと底上げされるのではないのかと思います。

水口氏:情報発信というか、つまりクレアンが言うのだったら仕方ないといってみんながやってくれるような会社になることを期待しますね。知見の力によって……。情報の作成、情報の創出によって、日本や世界がこうなって行くべきだという提言力があると、それ自体はすぐにお金にならなくても、いつか事業に必ずはね返ってきて、仕事自体もやりやすくなるのではないかと思います。

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辰巳氏:あとは、情報のソースというか、そういうことをつなぐ役割というところでもクレアンの存在はすごく大きいと思うんですね。大事なものがどこにあるのか、きちんと把握していて、的確に人をつなぐだとか、あるいは情報を提供するだとか。

水口氏:日本というのは世界に対するものづくりとしての発言力がすごくあったにもかかわらず、コンセプトとかアイデアとかの発信力が弱いじゃないですか。そこを日本社会全体としてもっと底上げしていく必要があるのかなと思います。

豊田氏:企業にいると日本企業の地盤沈下というものをかなり感じているので、そういった意味でクレアンには、企業における情報の発信力を高めていくところにもっと貢献していただきたいと思っています。そのためのいろいろな仕掛けを、チャレンジしてつくっていっていただきたいと思っています。